厚生労働省が1月30日公表した、公共職業安定所(ハローワーク)における求人、求職、就職の状況によると、
令和7年12月の有効求人倍率は1.19倍で、前月に比べて0.01ポイント上昇。受理地別では、最高は東京都の1.75倍、最低は神奈川県の0.84倍となりました。
🔎 そもそも「有効求人倍率」とは?
まず前提として、有効求人倍率は
➡ ハローワークに登録された求人数 ÷ 求職者数
で算出され、1.0倍を超えるほど売り手市場=企業が人を求めている状態とされます。
例えば
- 1.18倍 → 求職者1人あたり1.18件の求人がある
という状況です。
求人倍率は季節調整値で出されており、月次の動きを追う指標として活用されます。
2025年12月 有効求人倍率(全国)
- 1.19倍(前月比 +0.01)
10月に低下、11月は横ばい、そして12月はわずかに上昇。
大きな動きではありませんが、求人市場が底打ちし、再び持ち直し始めたとも読める数字です。
都道府県別の状況(受理地別)
12月の受理地別有効求人倍率は以下の通りです。
- 最高:東京都 1.75倍
- 最低:神奈川県 0.84倍
(※受理地別有効求人倍率・ランキング詳細は funjob.jp 掲載データより)
今月のポイント①
東京は上昇継続、神奈川も反転
11月と比較すると、
- 東京都:1.73倍 → 1.75倍
- 神奈川県:0.81倍 → 0.84倍
と、両エリアとも上昇しています。
特に神奈川県は、
10月・11月と低水準が続いていた中での回復となり、
「年末にかけて一部求人が動いた」可能性がうかがえます。
一方で、東京の上昇は一貫しており、
都市部の求人需要の強さは年末でも衰えていないことが改めて数字に表れました。
今月のポイント②
年末でも求人は止まっていない
一般的に12月は、
- 採用を一時止める企業
- 年明け採用に向けて様子見する企業
が増えやすい時期です。
それにもかかわらず、
有効求人倍率が前月比で上昇した点は注目ポイント。
これは、
- 年明けを見据えた早めの求人掲載
- 人手不足業界での通年採用
- アルバイト・パート需要の底堅さ
などが背景にあると考えられます。
今月のポイント③
数字が上がっても「採用が楽」になるわけではない
12月は倍率が上昇しましたが、
採用現場では依然として、
- 応募は来るが定着しない
- 条件面で折り合わない
- 面接まで進まない
といった課題が続いています。
つまり今回の1.19倍は、
「採用環境が改善した」というより、
採用競争が続く中で、企業側の動きが再び活発化した
と捉えるほうが現実的です。
採用兼任担当者向けのひとこと
12月データから見えてくるのは、
- 採用市場は年末でも止まっていない
- エリアによる難易度の差は依然として大きい
- 求人を出すタイミングより「中身」がより重要
という点です。
「年明けにまとめてやろう」ではなく、
年内・年始の境目でも、細かく手を入れた企業が一歩リードする
そんな採用市場に入っています。
まとめ
- 2025年12月 有効求人倍率:1.19倍(前月比 +0.01)
- 東京・神奈川ともに上昇し、都市部を中心に求人は堅調
- 数字以上に、採用設計の差が結果に直結する局面が続く
有効求人倍率は「景気の温度計」ですが、
採用現場では数字よりも設計と運用の差が問われています。

